第2章 紫藤色の目
蓮月は代々受け継ぐ社家の両親の一人娘。
だが、幼少期に両親を亡くし、父方の祖父…ではなく、父が生前「兄さん」と呼んでいた男性の老夫婦に引き取られた。
老夫婦もその息子も蓮月を大事にし蓮月もそれに応え、仲睦まじく日々を過ごした。
だが、蓮月が二十歳を迎えた頃、老夫婦の息子が蓮月に告げる。
「審神者になり、過去の歴史を守って欲しい。
お前の力が必要なんだ。」
父が兄さんと呼んでいた男性は、時の政府だった。
蓮月は恩返しの為、審神者になる事を決意する。
そして、生まれ育った家に帰り、そこを本丸とし主となった。