第12章 守る
大太刀は殺り損ねた蓮月と刃を受け止められて雄叫びを上げた。
そして力ずくで長谷部を刀で押し潰しにかかる。
が、受け止めている長谷部はビクともしない。
長谷部は怒りに満ちた目を大太刀に向ける。
長谷部「我が主を傷つけようとした罪は重いぞ。」
長谷部は力強く大太刀の刀を振り払った。
「グォオン!?!!」
凄まじい力で跳ね除けられ大太刀は体制が崩れ膝から落ちてしまった。
直ぐに立ち上がろうとするも、長谷部の刀が大太刀の頭部に突き刺さった。
大太刀は何が起きたか理解不能。動きが止まる。
長谷部「死ね」
とても深く冷たい声を残し、長谷部は刀を抜き地面に降り立った。
抜かれたと同時に、凄まじい血飛沫が飛び散った。
大太刀は声を上げることも出来ずにそして、地面へ崩れ落ちていった。