第8章 襲撃
三日月「長谷部。」
三日月の声に我を取り戻す。
長谷部「何だ…」
三日月「向かうと良い。」
長谷部「!?」
三日月「まぁ、今のお前は確かに弱いが、主はお前が必要だ」
長谷部「必要?」
三日月「昔も今も、お前の事を想っておるからのう。さぁ早く」
長谷部「…感謝する」
三日月の言葉に引っかかりながらも長谷部は北へと本丸を飛び出して行った。
三日月「お前の事も思っておるぞ」
にっこりと宗三に笑みを見せる。
宗三「…長谷部には負けてるとは思いますけどね…。でも、感じてはいます…」
三日月「あなや、知っておるのか。」
宗三「えぇ、…僕と長谷部はこの本丸の二振目という事を…。」
宗三は力なく三日月に笑みを見せた。