第5章 予兆
蓮月と陸奥守に声をかけた彼は時の政府の幹部に属す者。
政府は審神者と同じく真名を隠しておりみな仮名で呼んでいる。
声をかけた男は「藤魌」と言い、蓮月を引き取り、蓮月を審神者にした男である。
藤魌「…今日の会議内容何だが…。」
「気をつけるね…。」
藤魌「…お前はまだ力がある方だから良いけど、本当…気をつけてな」
「うん、ありがとう…。あ、今度遊びに行ってもいいかな?」
藤魌「あぁ、親父もお袋もお前の事心配でいつも話すから。会ってやってくれ。」
「ふふ、近々行かないとね。今日、椿魌さんは?いつも声掛けてくれるんだけど…。」
藤魌「今日の事で今調査してる。あいつに言っとくな」
「ありがとうございます。では」
藤魌「おう」
お辞儀をして出口に向かう蓮月。陸奥守も行こうとすると、
藤魌に肩を叩かれた。
藤魌「…何かあったら直ぐに行くようにはするが…蓮月の事よろしく頼むな」
陸奥守「…おん、任せちょけ」
ニッと藤魌に笑ってみせる。そして主の元へ戻って行った。