第5章 予兆
「最近、本丸を襲撃する時間遡行軍が多発していると報告を受けている。」
「まだ調査段階だが分かるところは、
一部の時間遡行軍が暴走して結界が弱い本丸や何らかで結界が切れた本丸、すなわち隙ができた本丸を見つけては襲撃しているらしい。」
「この緊急会議が終わり次第、各審神者は本丸の結界の確認を。
結界が弱い所は再度結界作り、対処できない時は政府に連絡を。」
陸奥守「深刻な話じゃったな。」
政府からの言葉を聞き、真剣な顔になる。時間遡行軍はそこまでやるとは…。
「早く帰ろう。結界が弱ってるとは感じないけど目で確認しないと…。」
陸奥守「分かった」
会議場を後にしようと立ち上がりと同時に「蓮月」と、呼ぶ声がした。
「蓮月、久しぶりだな」
「藤魌兄さん」
小走りで蓮月の元へ駆け寄ってきた。
藤魌「陸奥守も久しぶり。他の皆も元気か?」
陸奥守「おん、久しぶりじゃのぅ。」
陸奥守と握手を交わした。蓮月にも握手を交わす。
藤魌「何とか、元気そうでよかった。何とかな」
「はは、何とかね」