第5章 予兆
長谷部「審神者会議?」
「ま、そんなもんだよね」
机に置かれた三色団子に手を伸ばす。加州清光は「すぐ帰ってくるよ、疲労MAXで」と、付け足したあと美味しそうに団子を食べ始めた。
朝から蓮月はバタバタとしていた。
「夕方には帰れると…。」
長谷部「分かりました。一人で行かれるのですか?」
「ううん、近侍の陸奥守と一緒に行きます」
長谷部「そうですか…」
「…ごめんね」
長谷部「え…あ」
一緒にお供したかったのが、露骨にバレてしまった。
長谷部「いえ!俺はまだ未熟者ですから…気をつけて行ってらっしゃいませ」
「うん…ごめんね…」
主は直ぐに謝罪をする。とても申し訳なさそうに、悲しそうに。
陸奥守「おんしゃ、行くぜよ」
「えぇ、行ってきます」
長谷部「お気をつけて」
出ていく主と陸奥守を外まで見送った。