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Amor vincit omnia__愛の勝利

第16章 魔王の親(男鹿辰巳)




喧嘩っ早い性格で、他人の土下座とコロッケが大好物の悪魔のような男だが、女には基本手は挙げず、天然で不器用で鈍感な男鹿。
可愛らしい見た目で弱々しく、子供や弱者に優しい頼華だからこそ誰にも渡したくないと何時しかそれは守りたい、所謂好きという感情になった訳で。

鈍感だからストレートに表現しないと理解しないこの男。
頼華くらいだ、男鹿をコントロール出来るのは。



「えっと…この体勢は…?」
「ん?言わなくてもわかるよな?」


頼華が色々と考えているうちに、気づけば目の前には天井を背にした男鹿の姿。


「いやいやいや、ここ学校なんですけど」
「声我慢すりゃ大丈夫だ」
「そこじゃないわ!」



押し返そうとしてもびくともしない男鹿。
そりゃそうだ、だって相手はあのアバレオーガなんだから。


「おーおー、イケない子ですねー」
「待っ…!!」


何処からか出てきたネクタイで両手を縛り上げられたと思ったのも束の間、口元にふにゃりと男鹿の唇が当たる。
ぬるりと侵入してきたそれは頼華のものを絡めとっていく。


「ふ、ぁ…ん……っ」
「いい顔」


ペロリと舌舐めずりをする男鹿に頼華の喉が鳴った。
首筋からゆっくりと這い回る刺激に、ベル坊を起こすまいと必死に声を我慢する頼華。
時折ちくりと肌に刺激を与えられる。所有物、その印を全身に刻みゆく男鹿に頼華の興奮は高まるばかり。


「あー、柔けぇ」


ふにふにと双丘を覆う男鹿の大きい手。
その手にいつも翻弄されるのだと思うと心拍が上がるのを感じた。



「頼華、足開け」


男鹿の言うがままにゆっくりと足を開く頼華。


「おー、いい眺め」


ニヤリと男鹿が笑ったと思うと、ソコに顔をうずめた。


「っ…!ひ…ん…!」
「そうそう、声我慢な、」

いい子いい子と言いながら尚も執拗に責め立てる男鹿に頼華は達してしまった。



「ふ、ん…っ…」
「もう、入れていいよな?」



邪魔だと下着を取り去ると男鹿は己のソレを頼華のソコに宛てがう。触れているだけでドクドクと激しい鼓動と熱さが伝わってくるようだ。

「っ…たつみ、」
「ん?」
「お願い、手を、はずして」

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