第15章 あなたは太陽(跡部景吾)
「おい、どこ見てるんだよ」
視線に気づいた彼に手を引かれ神社の端に。階段に座ったと同時にふわりと体が浮いたのがわかった。
「ちょ、景吾くんっ…」
「たまには良いだろ」
後ろから抱きすくめられ間近に景吾くんの顔がある。
恥ずかしくて下を向いていた。
「ほら、こっち」
顔を上げたと同時に彼の唇が当たる。
啄む様にされたキスから徐々に深いものに変わっていった。
暫くしてからゆっくり離れていって、目を開けるとはっきりと景吾くんの顔が花火で映し出されていた。
「もう…景吾くんのバカ」
「お前が可愛すぎるのが悪い」
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跡部side
夜空に咲く大輪の華を背に映し出される頼華の顔は赤く火照っていて。それが俺の理性を崩す。
「あっ……ちょ、景吾、くん…!」
項に手をやり鎖骨に軽くキスを落とすと俺の名を呼びながら小さく唸る彼女が可愛くて。
浴衣の襟元を軽く引っ張れば付けていた下着と共に隠れていたそれが顔を出す。
「待っ…て、人が来ちゃう…!」
「…誰も来ねぇよ」
震える手で必死に声を出すまいと口を抑える彼女の姿が更に俺の情欲を掻き立てる。
神様なんて信じちゃいねぇが、神聖な場所であろう境内でイケナイコトをしている俺らを邪魔するなら神もまだまだだななんてどこかの白帽の1年坊主が言いそうなことを思いながらも、俺はゆっくりと潤っているであろうソコに手を伸ばした。
「っあ…ん、や…っ…!」
「…気持ちいいか?」
下着の上からも分かる程に濡れたソコを軽く擦るだけでびくびくと反応する彼女が可愛くて。
素直に頷く彼女の手を離して唇を奪う。
「ん、ふ…ぁ…っ」
いい所を攻めてやればさらにびくんと大きく反応した。
「も、う…だめ…っ…!」
「いいぜ、イケよ頼華」
彼女を抱きしめてやれば俺の胸元に必死にすがりつきながら声を押し殺して彼女は果てた。
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「大丈夫か?」
「…っばか!」
力の入らないであろう小さな手で跡部を叩く。
「ここじゃ、あれだな」
「っ…景吾くん…わぁ…っ!」
頼華を横抱きに抱き抱えた跡部は運転手が待っているであろう所まで歩いていった。
「ど、どこ行くの?」
「俺の家だ。」
お前を家に返すはずないだろ?と耳元で囁きながら。