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Amor vincit omnia__愛の勝利

第22章 彼と彼女の事情(跡部景吾)




「…このまま帰るぞ」

俺の意思を分かったように、こくりと小さく頷いた彼女。
自分と頼華のカバンを持ち、彼女を抱き上げて部室を出る。

横抱きにされた頼華は事後、ということもあってか顔の火照りは取れていない。
パッと見では風邪に見えるだろう。
恥ずかしさもあるからか、俺の首にしがみついた彼女は顔を周りに見られまいとしていて。
これならば部員にも怪しまれないだろうとコートへ立ち寄った。


「跡部、遅かったな…って、どうしたん頼華ちゃん」
「…調子悪いみたいでな。俺も今日は帰ろうと思う。」
「…そか。そばに居てやり」

最初に気づいたのが忍足で良かったと思った。
たぶん、こいつは、気づいている。
気づいている所でこちらに合わせてくれている忍足に今回だけは感謝だな、と思う。
もう1人、近づいてきた樺地に簡単に要件を済ませると、迎えを呼んでいた車まで向かう。
終始、周りを行き交う奴らに見られたが大丈夫だろう。
頼華を心配する声を耳にしながらも俺は迎えの車に乗った。




車に乗せても頼華は俺の腕の中。
恥ずかしさがまだ取れないのか、俺のシャツをきゅっと握りしめながら大人しくしていた。


家に着くなり俺の部屋に直進する。
ミカエルに暫く部屋に誰も近付けるなと告げ、扉を閉めた。

そのまま部屋中のカーテンを締め切るとぴくりと跳ねる小さい肩。


俺の目線の高さに合うように、テーブルの端に頼華を座らせる。
改めて見る彼女の顔はまだ事後のそれで。
再び俺の中の欲望が顔を出す。


「…け、景吾くん…?」
「…いや、可愛くてな。」

ストレートに思ったことを伝えると、相変わらず紅に染まる頬。
何年経っても変わらないいじらしさのある頼華に思わず唾を飲み込んだ。


スカートの裾から手を入れ太腿をひとなでするだけで、びくんと跳ねる頼華。
俺はそのまま一気に足を開いた。

下着を付けてはいるものの、最早意味を為してない程にびっしょり濡れている。
横に少しずらしてみれば、先程俺が出した白濁がトロリと流れ出てきた。

「や、ぁ…っ…恥ずかしい…」
「…綺麗だ」
「…っ!」

彼女の愛液と俺の白濁が混じり合い、流れ出てくるそれが神秘に満ちたモノに見えて。
舐めたい衝動に駆られた俺は思わずむしゃぶりついた。
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