第22章 彼と彼女の事情(跡部景吾)
頼華side
自分のナカを景吾くんの熱いモノが行き来する度、いつも以上に身体が感じてしまう。
部室というイケナイ空間と扉の向こうに人が居るという羞恥心が私の心をかき乱す。
「……ンんっ…ぁあ!」
いちばん気持ちイイ所に景吾くんのモノが触れた瞬間思わず声を張り上げてしまい、口を塞ぐ。
「…は、っ……気持ちイイか…?」
そんな私に意地悪そうな顔で景吾くんは耳元で囁いた。
気持ちよすぎてどうにかなりそうで、声を出せずにいると小さく笑った景吾くんの右手が私の左手を絡めとった。
強く結ばれた手を解くまいとこちらも強く握り返す。
景吾くんが動く度にひんやりと背中に扉が当たる。
目の前の景吾くんは何時もよりも火照っているのだろう、汗が滲んでいる。
色気があるのはいつもの事だが、今日はより一層色気を増していて。
それが自分のお陰だと思うと、無意識に子宮が疼いてしまった。
「くっ…締め付けすぎだ」
目を見て景吾くんがそう言うものだから一気に快楽の波が押し寄せてきた。
_______
跡部side
「ゃ…も、いく…」
涙目で俺の目を見ながらそういう頼華に俺は小さく頷いて。
俺ももう我慢できそうになく、律動を早めた。
「一緒に、な」
それを言うが早く頼華は空いたもう片方の手で口を押え今にも叫びそうなのを必死に我慢する姿が可愛くて。
その手を退け、俺の舌を侵入させた。
可愛らしいキスじゃなく、噛み付くように。
頼華の奥まで犯すように舌を絡み取れば、必死にそれに応じようとする姿。
これは俺だけが知る姿だと思えば思う程もう、耐え切れそうになかった。
「……っ、」
ナカが痙攣している。その締めつけに頼華の最奥に勢いよく流れ出るモノ。
何時もとは違う、そんな雰囲気だからか。
量は留まることを知らず。
ゆっくりと俺のモノを抜いてやれば、ふるりと頼華が震えた。
と、同時に流れ出るモノを見ながら俺は征服感に満たされた。
「…頼華」
後始末をして、力が抜けて床に座る彼女を呼ぶ。
「…なぁに?」
事後の顔をした彼女をこのまま部活に出すべきではないか。
そう思うと、俺は頼華と自分のカバンを持つ。
「…景吾、くん…?」