第22章 彼と彼女の事情(跡部景吾)
跡部side
シャツからちらりと覗く彼女のお腹から双丘にかけ、
ゆるりと手を伸ばす。
冷えていた俺の手にぴくりと反応する頼華。
熱を持ったその身体にこちらにまで熱が移るのを感じた。
下着をずらしてやれば尖った頂が顔を出す。
俺は彼女を扉に押し付けて、その頂をガブリと甘噛みしてやれば小さく唸る声に俺の中の欲望が顔を出す。
俺のモノだという証を刻んでいけば、もっと、と言うように俺の頭を押さえてくる頼華に答えていく。
「ん、ぅ…ふ…ぁ」
必死に声を聞かせまいと口元に手をやり我慢する彼女の恍惚とした表情に、また、ドクリと自身が波打つのを感じる。
「けい、ごく…ふ、っ…ぁ」
「…頼華、」
僅かに開く彼女の唇を奪い、塞ぐように己の舌を絡ませればもっとと強請るように俺の首に回される腕。
必死についていこうとする姿が可愛くて、左腕で頼華の身体を支えながら右手を下に伸ばしていく。
下着の上からでも分かるくらいに湿ったソコを布越しにひと撫ですれば、びくりと反応する小さい体。
こいつはどれだけ俺を喜ばせるのか。
いくら抱いてもそれは、何年たっても変わらない、もっと頼華が欲しいと貪欲になる自分に自嘲する。
「…悪い、」
その一言だけ伝えれば俺の気持ちが分かったのか、小さくコクリと頷いた頼華は自らスカートの裾を捲し上げた。
その姿は俺の理性を完全に崩してしまうのは容易く、自身の反り勃ったモノを一気に奥まで貫いた。
いつもなら大切に傷付けないように頼華を抱く俺だが、どうやら頼華には勝てないらしい。
避妊するのも忘れてただひたすらに腰を振る。
高校を卒業したら結婚しよう、その3年前の約束はもう時期そこまで来ているのに。
頼華を完全な俺のモノにしたくて堪らなくて。
いつもなら避妊具越しの熱さが今日は直に来る。
頼華のナカは熱くて、時折きゅうきゅうと締め付ける。
静かな部室に肌擦れの音と俺らふたりだけの息遣いが響いて、耳を刺激する。
頼華は俺に振り落とされまいと、一生懸命に俺にしがみついていた。