第20章 お題2
「ちょっと、一護…!」
「なぁ、何で怒ってんのかちゃんと言ってくれねぇと分からねぇ。」
真っ直ぐな目で、逸らすのは許さないと言わんばかりにこちらを見てくる一護にあたしは決心した。
「…嫉妬、してたの」
「嫉妬?」
「…織姫ちゃんにはやさしすぎるから…」
言い終わると同時に顔が赤くなる自分には気づいたが、後悔はなかった。これ以上一護に迷惑かけたくなかった。
一護の反応が怖くてぎゅっと目を瞑っていると、ちゅ、と触れるだけのキスが落ちてきた。
「何だ、そんなことか」
「そ、そんな事って…!」
「井上には普通にしてるんだけどなぁ」
「…」
「1番お前にだけは優しいつもりなんだぜ?頼華」
「っ…!」
そっかー、ヤキモチかー、なんて嬉しそうに一護が笑うから少しだけ荷が降りた気がした。
「それによ、俺の方が嫉妬してるんだぜ?しかも毎日な」
「え…?」
「頼華はチャドや石田に世話焼きすぎ」
「お前は俺だけ見てりゃいーの」
そう言いながらぎゅっと抱き締められた。
目の前の一護と一護の匂いと、身に纏う一護の服で、もうどうにかなってしまいそうだった。
「あとひとつ、あるな」
トン、とあたしの胸を指差す一護。
「無防備すぎだ、頼華」
やわやわと双丘に触れる大きな手。やがてそれは中にも侵入してきて、もう立っているであろう頂をクリクリと攻める。
「あ、ぅ、ゃあ…!」
「あんなに雨でびしょ濡れになってよ、」
時折ちろちろと舐めたり吸ったりして刺激を与えられて、もう下は耐えられそうになく、もどかしくて両足を擦り合わせていた。
「下着透けさせて、誰に見てほしいんだ?ん??」
「そ、そんなつもりじゃ、ぁっ…!!」
「…あんなん見せられちゃ欲情すんだろ」
「!!」
そう言った一護の目は獲物を狩る狩人が如くぎらりと光ったような気がした。
その一護に捕まったあたしは獲物だ。
噛み付くようなキスから徐々に深くなっていくそれに、ばくばくと早まる心音。
離れたときに、ペロリと舌なめずりをした一護に自分でも分かるくらいに愛液が溢れた。
「めちゃくちゃ濡れてる」
耳元でそう囁かれると、更にとぷりと奥から溢れてくる。
こんなにも自分を狂わすのは一護だけだ。
一護から与えられる快感の波に身を委ねた。