第20章 お題2
「…声、我慢してろよ…っ!」
「ん、ぅ、ふ…ぁ…っ」
俺の首に必死に抱きつきながらも、空いた手で口元を抑え声を我慢する彼女の姿がいじらしくて。
俺よりもかなり小さな腰をがっちりと掴むと、ガツガツと腰をうちつけた。
奥に奥にと打ち付ける度、小さく響く甘い声。
誰にも聞かせまいと口を塞いでやれば、彼女から舌を絡めてきたことで、更に血が滾るような感覚に落ちていく。
「もう、イク、ぞ」
「ん、ぅ…だ、いき…!」
「あぁ、イク…出る…っ!」
「あ、たしも…いっちゃ、う…!」
ギシギシと響くスプリング音。
恐らくもうシーツは彼女から溢れる愛液と、俺のモノでびっしょりと濡れている。
「くっ…だす、ぞ、中に、イクぞ…っ!」
「や、ぁぁ、だいきぃ、イクぅぅ…!」
びゅるびゅると頼華の中に注がれる熱いモノ。
俺の匂いを纏った頼華とひとつになって俺は彼女の中にすべてを吐き出した。
──────
再び眠りに落ちた頼華の衣服も整えて、濡れてしまったシーツを剥いでひっそりと隠した。
青峰は小さくため息を吐いて、隣のベッドに頼華を寝かせると端に腰を下ろした。
「…やっちまった」
善意で貸した体操服。下心なんて何も無く、困った彼女の助けになりたかっただけなのだが。
それがまさか、こんな事になるなんて誰が思うだろうか。
据え膳食わぬはなんとやら。
男とは独占欲の塊だな、と独りごちた。
「…」
頭を抱えて考えては見たものの、過ぎたことは仕方ないと腹を括った。
寝ている彼女の頭を撫でてやれば幸せそうに眠る顔。
起きた彼女にドヤされんな、と思いつつ、
まぁいいかと呑気に授業をさぼる青峰がいた。
End
*こちらはリクエストになります。
リクエストして下さった方
ありがとうございました!