第20章 お題2
頼華が自分の匂いを嗅いでいたこと、それでも十分に煽られたのに、追い打ちをかけるようにして、トレーナー1枚しか着ていない頼華に火神の理性はぷつりと崩れ落ちた。
「…あ、たい、が…んっ…」
「…俺の服着て、まじで可愛すぎ」
「あ、んぅ、あぁ…っ」
全身に赤い花を咲かせながら頼華は意識を手放した。
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「ん…」
「お、起きたか」
「…たいが、」
「無理、させたな」
「んーん、大我の匂いでいっぱい…」
まだ寝ぼけているのか、へら、と笑いながらそんな事言われたらもう止まるわけが無い。
「へっ!?…た、たいが…?」
「もっかい、風呂入ろうな」
「え、あ、やぁ、ん…!」
彼氏の服を着るってすげぇな、なんて思いつつ頼華を抱えて風呂場に向かう火神であった。
End