• テキストサイズ

Amor vincit omnia__愛の勝利

第18章 お題(全キャラ+‪α)




「…そんなの、わかってるよ、XANXUS」
「……」
「あたしの方こそ途中で、抜け出してごめんね…?」
「…あぁ」



「Sei tutto per me.(お前は俺の全てだ)」
「…っ!!」


流暢なイタリア語でそう伝えられれば、これでもう心配することはないと頼華は思った。
それならば、と頼華も口を開く。



「Non posso vivere senza di te.
(あなたなしでは生きていけない)」
「…言うようになったな」


まだたどたどしさはあるものの、頑張って愛を伝えればXANXUSの心にはしっかり届いていた。



愛を知らない彼だったが、彼女に愛されることで徐々に愛に慣れていき、溺れる、そんな愛情でもいいのではないか、と、部屋の鉢植えに植えられた小さなプリムラだけが知っていた。




End


※プリムラ・ポリアンサの花言葉
『無言の愛』
/ 159ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp