• テキストサイズ

彼に食ってかかられる

第34章 【バレンタイン話】糖度は控えめ?


「宗次郎に…贈ろうと思って…」

「…僕に?」

「……バレンタインデー。」

「…!そうですか。」


「あの…私ね、こういうの苦手だから練習して…ちゃんとしたもの作れたら渡そうって思ってて。でも無理だったら何か他のものにしようかなって。」

「……」

「…本当の本当はチョコレートを贈りたいけど、綺麗で美味しいのが嬉しいだろうし。


だからもし渡してがっかりさせたらダメだなぁって…」



目を丸くさせていた宗次郎は、穏やかに叶に向き直った。


「…何か誤解してるようですけど。」

「え?」


「別に見映えは気にしない…なんて言ったら、どうせ嘘だと言うんでしょう?
でも僕は…嬉しいかなぁ、どんなのだって…。叶さんから貰えるのなら。

何より一生懸命作ってくれようとしてるんでしょう?…去年のだって。」


「…べ、別にっ…私は…//」

「まあ、いいですけど…」
/ 145ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp