• テキストサイズ

彼に食ってかかられる

第26章 素直な二人


笑いかけて、そして。
少し叶は頰を染めた。


「…ね、宗次郎。」

「なんですか?」

「さっきの……体が戻らなかったら、って話。」

「はい。」



「もしそうだったら…ずーっと、宗次郎と一緒にいられるのかな?って思ったりした。」


「…ずっといますよ。」

「え?」



優しく微笑みかけてくる自分の顔。
でも、容貌が違ってもやはりそれは宗次郎の微笑み方を彷彿とさせる。



「…でも、やっぱり叶さんは本来の叶さんの姿をしてるのが一番かなぁ。」


どんな叶さんでもいいですけどね、と付け加えるいたいけな彼が愛おしく思えた。







素直な二人


(意地っぱりは健在ですが。)
/ 145ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp