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彼に食ってかかられる

第24章 妄想少女の夢


いやいや、いくらなんでもそれは…
もともと私のこと馬鹿だって思ってるじゃん?
だから今更………いや。あれか。痴女だと思われたのか。もしや。



「…な、なに…?」

「言いにくいんですけど…」



!宗次郎の顔から笑顔が消えた…!


うわぁ、これ絶対フラグだ!!
ああ、でも仕方ないかもしれない…引くよね、これは引くよね…

でも…覚悟は出来てる、さぁ…!!


さよなら宗次郎…嫌だけど、寂しいけど…
また友達とかなら…なれるのかな…



(もうバシッと言ってやって…!中途半端な優しさはいらないから…!!)






「そういうことについてなんですけど…もう少し先でいいんじゃないかなぁ。」


「……?」



え?別れるけど…
今すぐじゃなくて、もう少し先??




「その…叶さん…。たしかにこないだ…何か僕にくれますかって言いましたけど。


女の子がそんな簡単に許しちゃいけませんよ。」



「…?」


「もっと自分を大事にしないと。


僕はずっと待ちますから…」





…女の子?許す?自分を?大事に?
待つ…?待つって、何を…??


「…?」


「間接的といえども、女の子の叶さんの方から、こういうこと示させてしまったのは男として申し訳ないんですけど…


その、まだ付き合ってから間もないし…そういうことは、もっとお互い恋人としての仲が出来てきてから…」


「………?」




恥ずかしげに目を逸らしていた宗次郎の目線がふいにこちらへ向き、合致する。
途端に、頰を染めていた宗次郎は呆れたように声を荒げた。


「……もう、こんな真面目な話してる時くらいとぼけた顔しないでほしいなぁ。」

「いや、えっと…………宗次郎、本っ当に申し訳ないんだけど。」

「はい。」



「……さっきからしてるの、何の話???」

「…いい加減にしてください。何様なんですか?え?」



…うわあああ!

宗次郎怖い!めっちゃ怖い!!
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