第1章 1
あれから1時間。
私と跡部は言い合いを繰り広げていた。
もうとっくに終わっているはずの生徒会会議。
でも私と跡部は部に入る入らないの口論を繰り広げ、最終的に見回りの先生が来て会議室を追い出された。
そして、私はテニス部マネージャーとなった・・・。
何故かって?
その見回りに来た先生が音楽の榊先生・・・つまり男子テニス部顧問だったからだ。
「お前ら何をしている」
「!?」
「!?・・榊監督」
突然現れた榊先生に私も跡部も驚いてしまいお互いに言いかけた言葉を見失った。
榊先生は会議室のカギが職員室のカギ置き場に無かったため不審に思い見回りに来たんだという。
「もう会議は終わったのだろう。早く会議室から出ろ」
私と跡部は「はい。」とひとつ返事で会議室を出たが、部屋を出たところで跡部が榊先生に先ほどの話をまたぶり返してきたのだ。
「榊監督。これが前お話した件で上げられたつばき黒瀬です。」
「!?」
これってなんだ。それに今このタイミングかよっ?!
第六感は無い私だがこれは「ヤバイ」と悟らせる何かを感じた。そしてビンゴ。嫌な予感は的中したのである。