第1章 1
そのあとはごらんの通り・・・。
私は見事榊先生に推薦合格を言い渡されマネージャーとして活動しなければならなくなったのだ。
断ればいいじゃないか!と思うだろう。
私も思ったんだ・・。
でも、あの先生はなんていうんだ・・。
異様な威圧感があって・・断る言葉も出てこなかったのだ。
「あぁ、お前がつばきか。推薦の話は聞いている。成績も上々、体力もあると聞くし委員代表も勤めてる。落としどころが無い」
「じゃあつばきをマネージャーにしてもよろしいんですね?」
「有無。いってよしっ」
かくして、私は跡部に負け、マネージャーとして今日も一日頑張っている。
「跡部に負けた」ということでものすごく納得いかない部分があるが、奴と毎日顔を合わせるわけではないと知り、「大丈夫、私ならやれる」という勇気付けの言葉が出てくる。
跡部は生徒会長ということもあって部活の時間に間に合わないときがあるそうだ。
その場合は居残りをして1人でやってるだの、家にテニスコートがあるからそこで練習してるだの聞いたが私が知ったことではない。
そして今日は跡部が部活に来ない日!
出席表には遅刻と付けられてはいたが多分今日は来ないと見た。