第1章 1
「なんでそんなこと・・」
聞くの?と続く言葉を言おうとしたがそれは跡部によって断ちふさがれた。
「今我らテニス部は部員が随分と増えてな、1軍2軍と分けられている」
「は、はぁ・・」
「そこで裏で動いてくれる奴もいるにはいるんだが、動く奴らもテニス部。練習はキッチリとこなしてもらわないといけねぇわけだ」
だんだんと訳が分からなくなってきた私。
裏?動く?・・あぁ、マネージャー業ってこと?
話が読めないままどんどん先へ先へと進んでいく跡部の弁論。
でも私に話があるからこの話をしている分けであって・・。
うーん・・・。
「話が読めないんだけど・・」
私がそう切り出すと跡部は伏せていた目をこちらに向け「つまり・・」と間を空けて喋りだした。
「つばき、お前をテニス部マネージャーに推薦した」