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犬猿の仲

第1章 1




給水のための飲み物補充も終わり、私は散らばっているボールを籠の中に集めていた。2軍は走り込みに行っているようでコートで練習しているメンバーは1軍の皆だった。

やはり1軍2軍共に練習を行うとボールの散らばる範囲も広くなっている。




「あ、こんな所にもあった」



ボール籠を持ちながら移動しているうちにどんどん建物側に来てしまっていたようだ。ボールはコートから離れた休憩場まで転がっていてこれはまだまだ探さないといけないぞとため息ながらに思った。



しゃがみ込み散らばっているボールを拾い上げ、籠に投げ入れていく。


今頃るりりは洗濯したものを干している頃


ボール拾いが終わったらるりりを手伝いに行こう




なんて思いながら、ボールをぽんぽん籠に入れていた時の事。地面に転がっていたボールを拾おうと手を伸ばした時、ザッと歩きよってくる影に気がついた。


見上げると


そこにいたのは





「・・・・よお」







片手を上げて私に挨拶をしてきた



前もこんなことがあったような・・



私の目の前に現れたのは他でもない

宍戸だった








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