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犬猿の仲

第1章 1



放課後、今日もテニス部は屋根付きコートを借りて練習に励んでいます。

そんな中、私と黒瀬先輩もせっせと仕事をこなしています。


「るりり、それ取って」

「あ、はいっ」



先輩に頼まれ台の上に置いてあった洗剤を先輩に手渡す私。先輩はいつもと変わりなく真面目にマネージャー業をこなしています。

屋根付きコートを使って練習する際は1軍と2軍、一緒になって練習します。だから私も必然的に先輩と一緒に仕事が出来ます!


先輩は洗濯機を回し始めるとドリンクを作ると言って外に行かれました。

私は洗濯機が脱水するのをじ~と洗濯機の前で待ち続けていました。


ふっと窓の外を見るとコートで練習している部員たちが見えました。寒いのによく動けるなっと目を細めながら見ていると、黒瀬先輩の姿が見えました。


黒瀬先輩の横にいるのは


跡部先輩・・・?



遠くの方でよくは見えないけど楽しげに話しているように見えました。楽しげといっても黒瀬先輩は俯きながら話していました。でも会話はどこか弾んでるように見えて、胸の前で拳を作り、先輩っ頑張れ!と応援していました。





脱水も終え、洗濯機の中から洗濯物を取り出して、いざ!物干し竿の元へ・・!



鼻歌を歌いながら物干し竿がある部屋まで行くと丁度部屋の端にある窓からまた黒瀬先輩の姿が見えました。

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