第1章 1
たくさんいるよ・・・と内心落ち込みながらるりりの質問に答えると「アバウトですね」と突っ込みが入った。
「・・じゃあ、部内でだと誰ですか?」
この際、暴露しちゃいましょう!と意気込みながら言う後輩に少し困ったが、この際だからと言うことにした私はぽつり、ぽつりと口にした。
「まぁ、まず・・跡部」
「えっ」
「・・それに・・滝」
「えっ」
「・・・・それと・・・宍戸」
「えええええ!!」
「お、落ち着いてくださいっっ!!ど、どうしてですか!?」と落ち着いていないのはお前だろうとるりりに突っ込みをいれる。
「まぁ、跡部は何か気に入らないし、滝は・・・委員会で色々あって・・・」
「じゃあ宍戸先輩は!?」
「・・・・・色々あって」
びっくりして口が塞がらないという顔をしているるりり。そんなに驚かれるとは思ってなかった。
「え、、まぁ跡部先輩は近寄り難い気がしますが、滝先輩も宍戸先輩も優しい方でしたよ?」
「いや~・・・多分、2人とも私のこと嫌ってる・・から」