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犬猿の仲

第1章 1


段々と寒さが増してきた頃、私たちテニス部は近くにある屋根付きコートを借りて練習をしていた。



もう少しで冬休みかー・・・


そろそろ委員会の仕事も終わらせないとだなぁ・・




ベンチにタオルとボトルをいつものように置きながら委員会での仕事のことを考えていた。長い休みが近づくと本の返却リストをアップしないといけない。そのまま返却せず、パクられたりなんてしたら私が図書館管理の先生に叱られる。



それだけは避けないと・・・




「黒瀬先輩!洗濯終わりました!!」


「あ、了解」



振り返るともう一人のマネージャーである、るりりこと奥村瑠璃が洗濯の報告をしてきた。

コミュニケーションが大事・・とのことでまずは同じ女子でありマネージャーである後輩から親しくなることにした。
そこで話をしているうちに「あ、あの!あだ名で呼び合いませんか?!」とるりりが言ってきたのでそうなった。と、言っても私は名前で呼ばれているのだが




「じゃあるりり、一緒に干しに行こうか」


「はいっ!」



るりりは1学年下の後輩。ハキハキ返事をしてよく動く。とてもマネージャー業が向いていると思う。おまけに可愛いし



この子は誰とでも仲良く話せるんだろうなぁ・・・


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