• テキストサイズ

犬猿の仲

第1章 1


跡部はステージに立つと先生から奪うようにマイクを受け取り、マイクのスイッチを入れた。




キィーーーーン・・・_____





その刹那、会場は静寂に包まれ皆私と跡部に目を向けていた。



跡部は少し息を吸い「今ここにいるのはテニス部部長としての俺だ」と言葉を続けた。


「単刀直入に言う。今回テニス部はマネージャーを入れた」


その言葉に全員がざわざわと騒がしくなる


「これは監督と部長である俺様からの推薦だ!選ばれちまったものはしょうがねぇ、後は懸命に働くことだな」



そう言い、私に目線を移す跡部。


この野郎・・・・全校の前で言いやがった


跡部を睨み返すと前みたいに含み笑いをし、そしてまた全校の方へと視線を戻した。


「そしてあと1人、マネージャーを入れようと思う」




・・・・え?






きゃああああ!!!!


会場が一気に騒がしくなった。特に女子だが。



「もう1人って・・」


「お前だけじゃ2つも見れねぇだろ?だからもう1人必要なんだ」



・・・2つ?


跡部の言ってることはよく分からなかったが、私だけじゃ力不足ってことだということは分かった。
改めて思うとなんだか役に立ててないみたいで、悲しい気持ちと悔しい気持ちが入り混じった感情がじわじわと沸いてきた。
/ 51ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp