• テキストサイズ

犬猿の仲

第1章 1



見出しなみチェックが終わると今度は先生方のお話になった。

「何故全校集会を開いたかわかるか?」から始まり説教タイムが永遠と続いている今、生徒会代表の私たちは体育館の隅の方で整列しながら先生の長々しい話を聞いている。

ここから生徒を見ているとウトウトする者や完全に寝てる者など、色々見つけた。私は内心「ああ、あの列に入ってたら寝れたんだろうなぁ」と羨ましがる視線を送りその光景を見ていた。

私がぼっけ~としていたら急に隣から私を呼ぶ声がした。


振り向くとそこには列の一番前に居たはずの跡部が居て、思ったよりも顔が近く似合ったため少し身を引いてしまった。


「何」短く焦ったように返事をする私に跡部は




「この話が終わった後前に出るからな」


「・・・はい?」 


「だから俺の後ろで待機しとけ」と跡部は強引に私の手首を掴むと跡部が居た場所に私も一緒に並ばせられた。


「どういうこと?」と小声で聞き返すが、丁度その時先生の長々とした話が終わり、また強引に手首を掴まれ「行くぞ」とステージ代の上まで引きずられながら連れて行かれた。
/ 51ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp