第1章 1
かれこれ何日か過ぎ、テスト週間の3日前。
我が校で全校集会が開かれた。
テスト週間は明日明後日の土日を挟んで月曜から開始される。そして今日は金曜日。
週の終わりということもあり、今日全校集会が開かれたんだが・・・
「スカート丈、セーターの色アウト」
「ええ!」
今、各クラスごとに身だしなみチェックが行われている。
主にクラス委員である総務と担任の先生が指揮ってくれているのだが・・・
「別にいいじゃん!このくらい!」
直さない奴が多い。特に女子。
私は何故か生徒会に入っているからという理由でチェックする側になっていた。しかも、男子の・・
背後から聞こえる女子の反論。いや、反論といえるのだろうか・・・。よく分からないが、とにかくいちゃもんを付けている。担任もそれが分かってて女子の方へ行ったのだろうが、やはりタジってる。
先生と総務・・・可哀想だな
かといって代わりたいとは思わないが
「はい、ベルト見せて」
「お~」
「次、セーター」
そうやって着々と身だしなみチェックをしていく私に強敵が現れた。
うわっ
髪の毛も服装もだらしない、チャラそうな男子、滝沢だ
「・・・・」
「・・・・」
相手も自分も向き合うと同時にガンを飛ばし合う。