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犬猿の仲

第1章 1



私がこの部に入って驚かされたこと。
それは多々あるが、中でも部室の説明を受けた時は驚いた。


男子テニス部の部室は2つある。

1つは1軍の部室。
なんでもその部室の中でもレギュラーのみしか入れない部屋があるとか。詳しくは知らないが、とにかくすごいらしい。

そして2軍の部室。
こちらは今から私が向かう場所である。
1軍より人数が多いためが結構な広さだった。
まだ数回しか足を運んでいないためよくは分からないけど、ちゃんと人数分のロッカーが並んでおり、奥にはろレーニングルームがあるとのこと。


2部屋は隣同士の部屋にあるが、部屋の中が2部屋とも広いためドアの位置が大分離れている。
だから多分、2部屋を行き来するのはすごく面倒だと思う。


私は2軍の部室のドアをひねり「失礼します」と言ってドアを引く。

部員は丁度そこには居らず、思わず胸を下ろす。
まだ慣れない環境で生活するので色々と戸惑ってしまう。とくに部員との接し方。今のところ難なくやってはいるが・・。


「はぁ・・・」



とにかく早く仕事を片付けようとロッカーの横に置かれたクーラーボックスとボトルの入ったトレーの方へ向かった。

カパァッっとクーラーボックスを開けると無数に入ったミネラルウォーターが。それと隅の方に置いてあるスポーツドリンクの粉がある。

今から何をするか、察しが付くであろう。
スポーツドリンクを作るのだ。
ざっと200人分。それとタンクに入れる分も。


もはや力仕事並みである。



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