第2章 オリジナルホムンクルスとの恋
数日しかたってないのにも関わらず、レインはすくすくと成長した。
「葵さん。私も錬金術やりたいです。教えて下さい。お願いします。」
「いいか?錬金術は人を助ける為の力と手伝う為の力を使うものだ。それを内緒で勝手に悪用するのは決して許されないもの。約束は守れるか?」
「約束きちんと守れるように頑張ります。この命を失えても。」
その目は覚悟を決めた目だ。僕は光とコンタクトをとり
「分かった。生半可な気持ちとやる気では会得するに時間かかるぞ。死ぬ気で覚えてみろ。」
「はい!ありがとうございます。早速お願いします。」
いい忘れていたが、レインの体だけでなく声も体の大きさも身長も大人に成長して僕の身長を2cm抜かされてしまった。言葉は丁寧に一人称は私。二人称三人称は、あなたと彼・彼女・それ。
俺はレイン。人間ではなくホムンクルスという生き物。錬金術と科学にて生み出してくれた葵博士(さん)と光さんとは父親と母親の存在と錬金術を使いこなして助けたりする所を見て、凄く尊敬して憧れている。いつか俺も、あんな風に、出来るのかな?なれるかな?
俺には悩みがある。それは
人間の男の体は不思議なものだ。肌を触ったり薄いところを擦ったりすると気持ちよくなるのはどうしてだろう。
俺が気になってしまったのはまだ他にもある。
光さんに買い出ししてくれと頼まれた材料を買いに行き、メモを見つめる。
「これでよし。そろそろ帰ろう。」
あれ?あそこにいるのは葵さん?
話してる女性は誰なの?
「葵博士。先日は接待の手伝いしてくれて、どうもありがとう。助かったわ♪」
「南さんが困った時は助けるのがお互い様ですよ。これも錬金術師の勤め。」
「ふふ。普段は研究ばかりしてる人なのに、好きな人いるのに勿体無いわよ。」
なんの話してるの?なに、これ。見て聞いてるだけで、痛い。苦しい。どうしたんだろう・・・帰ろう。
「ではまた。ん。あれってレイン?あんなに走ってどうしたんだ?」