第2章 ***
「ぁっ…!」
「ん…ッ…、キツいな…もっと力を抜け…」
久しぶりに感じる彼の熱。
互いに一糸纏わぬ姿となった私たちは奥深くまで繋がっていた。
あの頃と変わらず逞しい彼の体を正面からぎゅっと抱き締める。
「こうやってまたお前を抱ける日が来るなんてな…」
「大和さん…」
しみじみとした彼の言葉に胸も体もきゅんと疼いた。
その拍子に彼のモノを締め付けてしまったのか、耳元で微かな吐息が聞こえる。
「我慢出来ないのはお前も一緒か…」
ふっと口元に笑みを浮かべた後、「動くぞ」と言って彼はゆっくり律動を始めた。
「んっ…は…っ…」
「お前の好きな所…俺は全部覚えてる…っ…」
「ぁっ…!」
緩やかに…けれど彼は私の弱い所を的確に攻めてくる。
大きく腰を引いて打ち付けてきたかと思えば、小刻みにソコだけを刺激してきたり…
「はぁっ…ん、大和さん…」
「ふっ…物足りないか?」
「……、」
「だが簡単にイかせる訳にはいかないな…。2年間俺をほったらかしにしてた罰だ」
「んっ…」
そう言って彼は完全に律動を止め唇を重ねてきた。
上顎を舐められ、舌を吸われ、その厭らしいキスに私の体は疼くばかりで。
「大和、さん…っ…」
「…そんな目で見ても無駄だぞ。どうしてほしいかお前の口から聞かせろ」
「っ…」
Hの最中、彼が意地悪な事を言ってくるのも相変わらずだ。
言う通りにしない限り、本当にこのまま放置されるだろう。
「意地悪…しないで下さい」
「意地悪をされてたのは俺の方だと思うが?…2年もな」
「ぅ…別に意地悪をしてた訳じゃ…」
けれどそれを言われると辛い。
彼の気持ちも考えず、私はずっと逃げ続けていたのだから…
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