第17章 ●犯人の正体●
自分がそう思われたことや、団長や兵長までもそんな話に巻き込んでいること、そして弟を愛するが故に歪んでしまったであろうフロイドに、悲しくて悔しくて涙が溢れた。
「君には死ぬより酷い絶望を与えたいんだ」
そう言うとフロイドは大きくなった肉棒をすぐに挿入してきた。
「んーーーっっ!!」
さすがにクスリだけでは濡れておらず、股から裂けるような痛みが走った。
「痛い?でもレイドはもっと痛かっただろうね」
パンッパンッと乾いた音が響く。
私の頰には涙が溢れた。
痛みと悲しみと悔しさとで、抵抗することも出来なかった。
その内、クスリの作用で自分の秘部が濡れてくるのがわかった。
それがまた嫌悪感をもたらし、より一層涙が溢れた。
「エマちゃん、こんなことされてるのに濡れてきてるよ。
本当にアバズレなんだね。
レイドもこんな子好きにならなければ、憲兵に入ったのに」
フロイドは、はぁっはぁっと息を漏らしながら話した。乾いた音が水音に変わる。
「弟はね、君を守りたいからって調査兵団に入ったんだよ。
元々は僕に憧れて憲兵を目指してたのに。
君さえいなければ弟は調査兵にもならなかったし、死ななかった」
頭を殴られたような衝撃が襲った。
レイドは…レイドはそこまで私のことを…
フロイドは段々腰の動きを早め、絶頂が近いのがわかった。
「んっ…、んっ…」
私の声が漏れる。
快感ではなく、痛みと圧迫感からだ。