• テキストサイズ

白銀の女神[リヴァイ・エルヴィン]

第13章 ●夜会の後●


「お前が盛られた媚薬は後を引く。ついでに昨日はお前がサッサとくたばっちまったからまだ完全に抜けてねぇ。そんな状態で兵舎をウロついたら誰にでも見境なく欲情しかねん」


「ハンジにも粗方説明しておいた。本当ならアイツが適任なんだが、部屋が汚くて使えねぇからな」


「しかしそれでは兵長にご迷惑が…」


「これは決定事項だ。俺もエルヴィンも了承済みだ。俺は普段からソファで寝ることのほうが多いから問題ない。俺がいない時は必ず鍵を掛けて俺以外が訪ねてきても開けるな」


ピシャッと遮られる。
こうまで言われれば従う他ない。


「わかりました、ご迷惑をお掛けします」


その後兵長は訓練を見にまわると言って出て行った。

しばらくすると、コンコン、とノックが聞こえ


「私だ」


とエルヴィン団長の声がした。

兵長からは兵長以外誰も入れるなと言われたが、さすがにエルヴィン団長を扉を開けもせず追い返すわけにはいかない。


扉を開け、さすがに自分の部屋ではないので招き入れることはせず立ち話に留めようとすると、


「少し私の部屋に来てくれるか?ここでは話しにくいだろう」


断れずにそのままエルヴィン団長の自室についていった。


ソファに座るよう促される。


「エマ、今回のことはすまなかった。憲兵団に調査を依頼しているが、思い出したことがあったら言ってくれ。
リヴァイから報告は受けているが、不幸中の幸いなのか結果君にとってはあまり変わりなかったのか…」


と気まずそうなエルヴィン団長を見て、私とリヴァイ兵長が昨晩何をしていたのか筒抜けなのがわかった。
/ 220ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp