第12章 ●選択●
「お前は何もしなくていい、感じてろ。されて嫌なことがあったら言え」
辛うじてエマを気遣ってやる言葉を出せた。
言葉にしなければただ自分の欲望のままにエマを抱いてしまいそうだからだ。
「でもっ…恥ずかし…いで、す…」
ちっ…クソが…
煽りやがって…
涙が溜まり潤んだ瞳、紅潮する頰、薄い色の唇が紅く色づき、とどめのエマのこの言葉でもう抑えが効かなくなった。
夢中で唇を貪る。エマの血の味がする。
エマの匂いがする。
離れようとしても離してやらない。
胸を弄り下腹部に手を伸ばす。
繁みに到達し、エマを可愛がり、泉の源泉に指を踏み入れる。
オイオイ、このキツさはまさか…
「おい…エマよ…お前ヤられてなかったのか…」
返事がない。
記憶を辿ってるんだろうが、その反応自体が俺を確信付けた。
「…そりゃあつれぇよな、楽にしてやるよ」
不意に笑みがこぼれてしまった。
相手はつい数時間前まで、無理やり凌辱された被害者だというのに。
優しくする余裕なんてない。
助ける為ではなく己の為の行為に変わっていることがわかった。
膣内を弄り、ここだという場所を見つけ執拗に攻める。
あっという間にエマはイッた。
もう、声を我慢することも忘れているようだ。
俺は自分のズボンと下着を取った。
ーーー初めてが俺で残念だろうが、諦めてくれ。
痛がるエマに、キスを落としながら侵入していく。
膣口に自身をあてがった瞬間、エマの膣口が笑うようにヒクつき、俺のものの侵入を歓迎しているように感じた。
全てが入りきり、エマの顔が満たされていくのがわかる。
ーーー大丈夫か?
これはエマに聞いただけではない。
俺自身にも問いただした。
俺は大丈夫じゃない。
このまま腰を激しく動かしコイツを壊したい衝動に駆られている。
ーーー大丈夫じゃないです、
ーーーでも、、やめないで…
この言葉を聞いた瞬間、俺のタガが外れるのがわかった。