• テキストサイズ

白銀の女神[リヴァイ・エルヴィン]

第11章 ●罠●



気がつくと見たことのない天井が見えた。
ベッドに寝かされているようだ。
灯が薄暗く全体的にボンヤリとしか様子がわからない。


「あ、気がついた?」

聞きなれない声に自分の置かれた状況を思い出し、血の気が引いた。

口には布が咬まされ両手首を布でベッドの柵に縛られている。脚は自由だが、クスリのせいか身体が思うように動かない。


「ダメだよ、あまり動いたら外に音が漏れてしまうからね」


男は不気味な笑みを浮かべながら続けた。
暗くて顔がわからないが、歪んだ口元だけが目に入る。

「エマちゃんだよね、銀髪は珍しいからすぐにわかったよ。
話に聞いてた通り美人だね。
君が飲んだおクスリですぐに楽しく気持ちよくなっていくからね」


と言われ、恐怖が込み上げてくる。


なんだ、何を飲まされた?
コイツは一体誰?
何故私のことを知ってる?
私のことを知ってて狙った??


頭をフル回転させるが、クスリのせいかボーッとしている。


「そろそろクスリも全体にまわったかな?」


と、男が首筋を指でなぞると身体が跳ね上がる。


「んーっ……!!!」
/ 220ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp