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白銀の女神[リヴァイ・エルヴィン]

第1章 出会い


「リヴァイは明日以降自分の班の訓練もあるが、兵士長として他の班員の訓練の様子も見ておいてくれないか?
私も時間を作ってそうするつもりだがなかなかな…」


と、言うとエルヴィンは机の上の山のような書類を指差し困ったように笑う。



「ちっ…仕方ねぇな。了解だ」


エルヴィンは忙しい。

くだらない書類仕事に加え資金集めの為の夜会への参加までやらなくてはいけない。
夜会への参加は俺もお呼びがかかることがあるが、基本的にエルヴィンと同席だ。
俺一人だと貴族の豚どもに余計な事を言うだけ言って関係を悪化させかねないからだ。

今は新兵たちを一時的にそれぞれの班に配属させているが、
エルヴィンの考案した長距離索敵陣形の隊列に最適にする為にも壁外調査前に見直す場合がある。

その為には個々の兵士の能力、班員たちの相性などを把握し最適にしておかなければ、危険しかない壁外で命取りとなる。


俺はさっき聞いたエマのことをふと思い出しながら、自室へ戻り明日以降の訓練に備えて休んだ。
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