• テキストサイズ

白銀の女神[リヴァイ・エルヴィン]

第6章 変化


明日は調整日で、明後日はいよいよ壁外調査だ。

「エマはとうとう初陣だね!
今回は荷馬車護衛班だから比較的陣形の中でも巨人との遭遇率が低いところだよ。
けど、壁外では何が起こるかわからない。
先ずは生きて帰ることを最優先すること、わかったね」


ハンジさんにそう言われて、やっぱりこの人は分隊長なんだなと思った。ちゃんと部下を気にかけてくれる。


「ありがとうございます。お役に立てるよう頑張ります。
では私まだ準備が残っているのでお先に失礼します」


そう言い、席を後にした。


今日はエルヴィン団長の日だ。


コンコン…

エマです、と名乗ると入るよう促される。

いつものように書類を処理し、お茶を淹れ執務机に持っていくと


「今日はそっちで飲むよ」

とソファを指差した。

久しぶりに団長と並んで座りお茶を飲んだ。



「王都から帰ってきたら紅茶の味がすっかり変わってたんだが」



「え!お口に合いませんでしたでしょうか…」


兵長から指示された淹れ方をしていたがマズかっただろうか。
/ 220ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp