第6章 変化
エルヴィン団長が戻ってきて早々に壁外調査の日程が二週間後に決まったと発表があった。
ハンジさんは巨人の捕獲がしたかったようだが、今回は通らなかったらしい。
エルヴィン団長が、巨人捕獲用の資材を輸送を許可した事でハンジさんは渋々諦めた。
それから二週間の間は通常の訓練に加え、物資の準備等忙しく日々が過ぎていった。
私は忙しいながらもエルヴィン団長、リヴァイ兵長の執務室を交互に訪れ書類仕事をこなした。
お茶も淹れたが、世間話に興じる時間はなく、団長も兵長も執務机で飲みながら仕事をしており、私も一杯いただいて失礼するだけになることが殆どだった。
「ちぇー!せっかくの機会なのにまたお預けかー!
まぁ、今回は考案した新捕獲装置を運んで良いって言われたからね。
それだけでも進展と思わないといけないなー!」
私は夕食をハンジさん、モブリットさんと一緒に取っていた。
ハンジさんは相変わらずだ。
それこそ隙あらば捕獲に乗り出しかねない。
「そうですよ分隊長、少しずつでもエルヴィン団長が進めてくださってるんですからくれぐれも勝手に走り出さないでくださいよ!」
モブリットさんが釘をさす。