• テキストサイズ

白銀の女神[リヴァイ・エルヴィン]

第37章 過去




ケニーの最後を見届けた私達は、すぐに兵団の元へ戻らず、その場に並んで腰を下ろした。



「エマよ…、お前の姓はライトニングだっただろう」



兵長は私に尋ねた。


「それは、地下街から私達母娘を連れ出した男の姓です。母からは、何があっても今後はその姓を名乗るよう言われました。アッカーマンを名乗ってはいけない、と」


「そうか…。俺も母さんから、ただのリヴァイとだけ言えと言われていた」



兵長は続けた。


「念の為聞いとくが、お前と俺は兄弟とかじゃあねぇよな」


兵長はポツリと呟いた。



「違います。兵長は本家で私は分家らしいです。それはケニーから聞きました。むしろミカサの方が血縁的には近いかも知れません」



私は答えた。



「それでお前、今までなんで黙ってやがった」



当然の質問をされた。
だが、これには単純な理由しか無かった。
/ 220ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp