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白銀の女神[リヴァイ・エルヴィン]

第34章 遠回りの結果




エレンの言った通り、その森に兵長はいた。
立体機動はいつガスが補充できるか読めない為、対人格闘の想定訓練や筋トレなどを行なっていた。



「兵長!!!」



大声で遠目から叫んだ。
兵長から返事は無かったが、急いで近くまで走っていった。



「あ?…なんだ」



「訓練中、お邪魔して申し訳ありません!
けど、兵長とお話がしたくてっ…」



「…ついて来い…」



兵長は表情を変えずに歩き出した。
付いていくと、丁度寝泊まりしている小屋が見下ろせる小高い丘に着いた。


転がっている丸太に兵長は腰を下ろし、私にもそうするように指示をした。



「兵長…、あの、エルヴィン団長とのこと…
すみません…。
…きっと、私に愛想を尽かされたと思います。
それでも私…兵長のことを想っています…。
ご迷惑かもしれませんが…。
勿論兵務の際には一切支障をきたさないようにします」


私は必死に兵長に自分の想いを伝えた。
私は、兵長が私を嫌いだろうがなんだろうが兵長のことが好きなのだ。
エルヴィン団長の優しさに流れたが、本来こうするべきだったんだ。

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