第30章 ●最後に●
先の戦いが嘘のように穏やかな時間が流れた。
道具をサイドテーブルに置き、団長から離れようとすると不意に腰を掴まれ団長の上に腰を下ろされた。
「…っ!団長!怪我をしてらっしゃるのに!」
「腕だけだ。他はお陰様でなんともないよ」
掛け布団越しに団長のモノが大きくなっているのを感じた。
それが何を意味するのか気づき、顔が紅くなっていくのがわかる。
「…あの…、離してください」
「君が側にいて、ほんの少し君に触れられただけでこの状態だ。
それに、君は俺が抱きたいと言ったら「いくらでも」と言ってくれたな」
なっ…
あの時のこと…覚えてたのか…
「そ、…それは…」
益々紅くなる私の頰に団長が左手を添える。
「生き延びたご褒美が欲しい」
真っ直ぐ私を見る青い目を、私は見る事が出来ない。
リヴァイ兵長のこと…
言わないと…
断らないと…
「リヴァイのことが気がかりか?まだ付き合って無いんだろう?君がこれからリヴァイと付き合うと言うならこの関係はこれで最後にするから」
そう言うと団長は私をグッと引き寄せ、キスをしてきた。
左腕で私の後頭部をぐっと押さえつけられ、いつにも増して激しく口の中を犯されていく。
きっと、あの死線の後だから気が立っているんだろう。
「んっ…、んっ……、はぁっ……っ」
あまりに激しく犯され、息が上手く出来ず声が漏れた。団長の胸に置いた両手は全く機能しない。
団長の唇は私の首筋に移っていった。
「やっ…、…ダメ…です…、団長…」