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白銀の女神[リヴァイ・エルヴィン]

第28章 奪還作戦


先ずは、先のストヘス区での女型捕獲作戦の際に偶然確認された壁の中の巨人についてだった。
これはウォール教のニック司祭がなにか知っているようだが、自分からは話せないと言う。
代わりに104期のクリスタ・レンズなら話せるのだと。クリスタと言うのは偽名で本名はヒストリア・レイスと言い、貴族家のレイス家の親族だと言う。

そして、アニ・レオンハートの出自についてだが、同郷が104期に二人おり、ライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーだった。

女型が出現したのが右翼側で、ライナー達はエレンが右翼側にいると知らされていたのだった。
またアルミンによると、女型との交戦中にもライナーはエレンの位置を探る様子や女型に伝えていた可能性があるとのことだった。


その話を聞いていたエレンは酷く動揺していたが、アルミンは冷静に分析していた。


推測ではあるものの点と点が線で結ばれていく。


「#NAMEの、急ぎでエルヴィンに伝えてくれ。そして君はそのままエルヴィン達本隊と合流してくれ」


「…っ…、承知しました…」


「すまない、エマ。前線に立ちたい君の気持ちはわかってる。だが、エルヴィンに伝えに行くのも手練れである必要がある。
リヴァイも負傷中だ。私達は君達と合流出来るよう踏ん張るから。頼んだよ」


ハンジさんは私の気持ちに先回りして背中を押してくれた。
そうだ。与えられた事を目一杯やるだけだ。


「任せてください、ハンジさん。ご武運を」



私はエルミハ区から大急ぎで夜の間馬を飛ばし、明け方トロスト区にいるエルヴィン団長の元へと向かった。


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