第2章 ●嬌声●
食堂を出て執務室へ戻り俺は書類仕事をしていた。エマからケニーの話が出たが、なるほどそういう事かと納得した。エマも多くを語らなかったし俺もそれ以上聞かなかったが。
しばらくすると、ノックが聞こえ入るよう促す。
コイツはミケの班の明日退団する女兵士だったか。
赤い顔をしながら突っ立ってるところをみると、きっと最後に一回抱いてくれとかそんなところだろう。
「おい、突っ立ってねぇで用件を言え」
「申し訳ありません。兵長…私は明日ここを去ります…なので…なので…最後に一度抱いてはいただけませんでしょうか…。
勿論この場限りのことで後から一切何も申しません」
「俺は後からピーピー言われるのだけは御免だ。
面倒くせぇことになるくらいなら何もしねぇ方がマシだ。それでもいいってならそこの鍵を閉めろ」
女兵士は震えながら鍵を閉めた。
ソファに押し倒しシャツのボタンを外し胸元をはだけさせる。
顔を見ると涙を溜めているのがわかる。
辛気臭い顔が見えないように女を四つん這いにし、スカートはそのままにして下着だけ脱がせた。
多少の気遣いはしてやるが、丁寧にしてやる必要もない。
後ろから耳、首筋と舌を這わせると、女兵士の身体が小刻みに震える。胸も直接触れ円を描くように触るがまだ先端は触らない。
「んっ…あ…へい…ちょっ…」
「声を出すな…」
ちっ、これくらいで声を出すんじゃねぇ。外に聞こえるだろうが。
だが、この時間にこの部屋の辺りをウロウロするのはエルヴィンかハンジくらいだ。ハンジは一切関心が無いし、エルヴィンにいたってはお互い様だ。それでも漏れ聞こえるのは極力避けたいので女には俺の手を噛ませたり指を口に入れてやった。