第26章 女型捕獲作戦1
今回はリヴァイ兵長は作戦には不参加で、エルヴィン団長とエレンの身代わり役のジャン・キルシュタインと護送団での移動となる。
ジャンは104期だが女型出現の際交戦した上に、左翼側にエレンがいると知らされていたので女型の仲間である可能性が低いのだ。
エレンにもお茶を淹れ地下室で休ませた後、私は兵長のところへとお茶を持って向かった。
「お前も付き合うだろ」
「はい…」
正直一人になるのは嫌だった。
つい昨日までここには仲間が居て、他愛無い会話でこの本部内は賑わっていたのだ。
エレンだけ地下室に行かせておいてなんだが、今一人になっても到底眠れそうに無かった。
いつものように、世間話をするでもなく、ただ二人でお茶を飲む時間が流れていた。
先に口を開いたのは兵長だった。
「今回の作戦で俺は役に立たん。
この脚だからな。だが、お前は女型と戦う事になるだろう。
だから俺は今、お前に言っておく事がある」
兵長は意を決したように、私の方へ向き直ると、