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白銀の女神[リヴァイ・エルヴィン]

第25章 リヴァイ班


バババババババババっっっっ!!!!!!!




ある地点を通り過ぎた瞬間に、両側からおびただしい数の拘束矢が飛んできた。
それはハンジさんの考案したものだった。


女型の巨人を捕らえたのだった。



「お前らここからは別行動だ」



兵長はそう言うと立体機動に移った。


私達は離れた場所で待機していた。
ようやく一息つく事ができた。



「エマさんは作戦を知ってたんですか?」


エレンに問われたが、皆同じ質問を私にしたいようだった。


「いいえ、全く知らない。
けど、団長や兵長は私達よりも余程深く考えてるし、何か理由があるとは思っていた。
勿論誰だって仲間の命をなんとも思わない訳じゃない。
けど、何か目的を果たそうと思うと何かを捨てなければいけないから」



皆、私の発言を目を丸くして聞いていた。



程なくして、総員撤退の合図を確認し移動することにした。
兵長と思われる信煙弾を確認し、そちらに向かったが…



「兵長……?いや!違う!誰だ!!………」


グンタがフードを被った兵士に気付いた瞬間、やられた。


遅かった。
目眩がしそうになる。
マズい…マズい…。
さっき女型を捕らえていた筈だが、何かあって中身の人間が追ってきたのだろう。


案の定、閃光と共に女型がそこに姿を現した。


「くっ…、エレンは先に行け!俺たちが相手する!」


エルドが指示を出した。


迎え撃つしかない。
エレンを先に進ませ、私達だけで女型の相手をする。
それぞれ、息の合った動きで女型の両目・両腕を下ろす事まで出来た…
だが嫌な予感がする…


「エルド、待て!一旦離れて!」



指示を出したが、捉えられると踏んで向かっていったエルドが食われた。

一気に混乱が拡がる。
マズい…マズい…。

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