第25章 リヴァイ班
「ダメだ!ペトラ体勢を直せ!オルオ!一旦引け!!」
必死で指示を出したが、体勢を崩したペトラと頸を削ぎにいったオルオはやられてしまった。
直後エレンは巨人化し、女型と戦闘の末に頸ごと持って行かれた。
「クソっ…」
女型を追う。
女型は先程私達を追ってきた時の半分くらいの速度しか出ていないようだ。
一人でやれるか…
考えていると、追ってきたミカサと兵長と合流した。
「…兵長!申し訳ありません!
エレンは生きているはずです!
女型は巨人化したエレンを殺しませんでした!」
「エレンが食われてねぇだろう、か。
それが今回の賭けだな」
兵長は、作戦を立てた。
「エレンを取り戻す事に目的を絞る。
エマ、そいつ(ミカサ)と女型の気を引け、俺がエレンを取り出す」
「了解です」
作戦は上手くいったかのように思えた。
私達の動きに気を取られた女型を兵長が物凄い速さで削いでいく。
だがそこでミカサが頸を狙いに行ってしまった。
「ミカサ!ダメ!!」
間一髪で兵長がミカサを守り、エレンを取り返す事に成功した。
これ以上の戦闘は無用だとの判断で、すぐに本部と合流しに向かった。
その後なんとか壁の中へと帰還したが、失った物が多すぎた。
結果、今回の損害は調査兵団の支持母体を失墜させるに充分であり、エレンの憲兵団への引渡しが決まった。