第19章 ●報復の続き●
「エマ、お茶にしよう」
「団長、…すみませんが私は遠慮させてください。
団長の分を用意しますので、用意したら私は失礼します…」
「そうか…」
エルヴィン団長の顔もろくに見れず退室した。
もう誰とも話したくなかった。
兵務には支障をきたさない様に努めたが、団長・兵長とのお茶の時間ともなると何か自分から零れ落ちそうな気がして避けたかった。
リヴァイ兵長にも同じ様にした。
兵長は毎回何か言いたげに眉間に皺を寄せていたが、気づかないフリをした。
あれからフロイドは時折私を呼び出し、欲望を吐き出した。
私はこれは仕方ないことだ、と思うようにして自分を殺していった。
兵団の食堂で出される元々薄い味のスープが、さらに味がしなくなり、喉も通らなくなっていった。
体重は3キロ減り、これ以上減るとさすがにマズいと思い始めた頃だった。
リヴァイ兵長が現れた。