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[おそ松さん]ストーグロックへ

第17章 大海原へ


酒場で大騒ぎするおそ松たちと精霊たち。

「森エルフの王子か!!そりゃあんなすごい魔法使えるわけだ!」

「え、そ、そうかな。えへへ」

「闇エルフって、もっと冷酷なんだと思っていたわ」

「そりゃどうも」

ワイワイやっているところへ、サラマンダーが声をあげた。

「おい、みんな!このカラ松って奴の女、メデューサなんだってよ!」

「えっ?!その美人が?!」

「呪いが解けたんだってさ!」

「すげー!!どうやったんだよ?!」

「ふっ。俺の魅力がそうさせたのさ」

「あ。そういうの、いらないから」

「えっ」

「こっちなんか、人間とロック鳥のハーフだぜ!」

「おおお!それもすげー!」

「おそ松!トト子ちゃんとお似合いだな!」

「へっへーん。なんたって俺、カリスマレジェンドだから!」

「調子に乗りやがって!」

酒場に響く笑い声。十四松はタイタンと一緒に飲んでいた。

「十四松。俺の兄弟分になってくれよ」

「いいよ、タイタン兄さん」

「妹も紹介するよ。おいで」

するとタイタンの後ろから、長めの髪を三つ編みにした女の子が現れた。

「妹は雪の精霊なんだ」

「ポリアフです。兄に勝つなんて、すごいですね!」

「…………君、かわいいね。一目惚れしちゃった」

「え……。そんなこと、ありません」

「ううん、僕はかわいいと思う」

「あ……ありがとうございます」

十四松は女の子の口に人差し指を当てた。

「敬語はなしね」

「は…………うん!」

一松とチョロ松は互いの顔を見合せていた。

「俺らは彼女できるのかな」

「あいつら後でケツ毛、燃やす!」

「俺もイフリート使おう」

「わしでも構わんぞ」

声をかけたのは老人だった。

「誰?」

「わしはラムウじゃ。雷を司っておる。どれ、わしもお前さんに、指輪を託そう」

ラムウは一松に指輪をはめた。

「ラムウが託すなら、俺も。俺はフェンリル。氷の精霊だ」

一方カラ松とおそ松は、彼らを囲む精霊たちから疑似結婚式を提案されていた。

「やろうよ」

「結婚式ったって、まだドレスも指輪もないし」

「そうだな。それに俺は結婚式を挙げるのは、俺が目を開いても大丈夫になってからってことにしてるしな」

「だから!リハーサルだって。本番でヘマはやらかしたくないだろ?かっこよく決めたいだろ?」



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