第18章 白銀 ※ ―ユキside―
「ァ、んん…、も、変になる、よ…」
「なればいいじゃん?舞だって、いっぱい口でしてくれただろ?」
「それは…私のワガママで…」
「そんじゃあ、俺のワガママも聞いてくれよ。もっとさせて」
「ふ…、んっ」
「何かさ、舞、前よりエッチになってね?すげぇ溢れてくんだけど」
「うそ…」
「マジだし。ココも、気持ちよさそうに膨らんでる」
エッチな言葉で攻められると、すごくいやらしい気分になる―――舞自らが言ったことだ。
そう申告してきたってことは、言葉攻めを求められてると思っていいんだよな?
舌先でグニグニと秘芽を愛撫しながら、指を二本、両の襞を掻き分け侵入させる。
途端に、水音と舞の声が音量を上げた。
「や、あぁっん…!」
「あーあー、びっしょびしょ。シーツに垂れるぞ、これ」
「…っ、ダメ、汚しちゃう…」
「心配ねぇよ。俺が拭ってやるから」
滴る蜜を下からベロリと舐め上げた。
「だめっ!あっ…!」
濡れた場所を全部綺麗に啜って舐めて。
この行為に夢中になっている俺は動物みたいだ。
頭の中が本能に犯されたような気分になり、そんな自分にもまた興奮を覚える。
更には淫猥に喘ぐ舞の声。
さっきまでは耐えたまま解放してくれなかったその声が、部屋に充満して俺に追い打ちをかけてくる。
「ユキく、…もう、わたし…」
相当疼いているのだろう。
瞳には涙が浮かび始めた。
どれだけ舞に翻弄させられるのだろう。
これまでも、これからも。
俺に安らぎをくれる舞という女は、いつだって新たな高鳴りをも同時に連れてくる。
理知的に筋道を立てて、これまで人生を構築してきた。
その方が効率的に物事を運べるし、そういう思考でいられることが自分の強みだとも思ってきた。
けれど舞に関しては、論理的な思考から逸脱しても無駄だとは感じない。
むしろ自分の感情に振り回されることすら気持ちが高ぶり、はっきり言ってしまえば楽しいのだ。
恋とは、こういうものだったのだろうか。