第18章 白銀 ※ ―ユキside―
「綺麗な体してんなぁ」
湯を通して透けている柔らかそうな裸体。
見れば見るほど俺好みで、どれだけ眺めていても飽きることはない。
「…ほんと?」
「ほんと」
顎に手を添えこちらを向くよう促すと、すぐに舞は応える。
浴槽の脇に置かれた灯籠がぼんやりとした灯りを放ち、舞の魅力を引き立たせている。
モヤの中で俺を見つめる瞳が、色っぽく揺らめいた。
「…っ…、ん…」
深く求めずにはいられない。
色づいた唇にキスをして、言葉も交わさず強く抱き合いながら、舌を絡ませる。
ぷかりと浮かぶ二つの膨らみは最高の触り心地だ。
身を預けてくる舞に気を良くした俺は、揉んだり摘んだり、思うがまま乳房を弄る。
「ココ、"舐めて" って言ってるみたいに勃ってる」
指先で舞の乳首をフニフニ押してみる。
いくら押し込んでもその固さは変わらず、逆に主張してくる。
「だって…」
「舐めて欲しい?」
「……うん」
「素直で可愛いなぁ」
ひとつ口づけてから、段差になっている湯船の一段下へ。
俺の顔と舞の胸元の高さが、等しくなる。
舌でペロリと舐め上げ、舞の反応を愉しみながら吸い付く。
「はっ、あぁ…っん」
舞の声だけが湯気に乗って響いた。
我慢しきれずに漏れた嬌声は、俺の下半身を熱く、固くしていく。
手のひらで押し上げながら、舞に見せつけるみたいに乳輪に沿って舌を這わせ、尖端を舐める。
「ふっ…ぁ…」
口元に手を当て、耐えるような表情を見せる舞。
もっと解放してしまえばいいのに。
もどかしさを覚えた俺は、もう一度舞の唇を割り、舌を侵入させた。
「声。我慢すんなって」
「はぁ…、だって…、隣の部屋にもお客さん、いるよね…?」
「まあ、いるかもな」
このフロアは、全て露天風呂付きの部屋だと聞いた。
タイミング悪く隣室の客も風呂に浸かっていたとしたら、俺たちの営みは聞こえてしまうのかもしれない。